看護師の看護と福祉における介護の違いはどこにあるのでしょう

介護は看護から分化したものです

介護は元々は看護の中で行われていた行為そのものです。そのために看護の領域からすれば、介護は看護の一部であると言われています。高齢化社会が進むにつれて、介護を専門とする介護福祉士やホームヘルパーなどの資格者が誕生するようになりました。いわば、資格が誕生し「介護職」が生まれたことで、看護の分野から介護が分化することとなりました。介護の種類には、見守り、指導・助言、介助がありますが、病気の予防などは看護の一部でもあり共通しているところが多いのが事実です。

看護と介護は活動領域の違いでもあります

福祉職として登場した介護は、看護のような幅広い活動領域ではありません。看護は病気や病人を対象として介護するのに対して、福祉における介護は「障害を対象としている人」の領域となります。例えば、高齢者が転倒して骨折し、手術をする場合を考えてみます。手術前も手術後も歩けないので介護は看護の仕事となります。要は病気の介護は看護の領域ですが、歩行障害が残ったまま退院したり施設に入所したあとは、介護職の対象となります。

看護師の教育内容から外れたところ

看護の領域から考えると、障害を持って生活をする人々に対する介護は仕事として十分に行うことは可能です。しかし、介護職が病気や病状に応じて、その回復をはかりつつ、特に病状を悪化させない介護を行うことは、現在の看護教育にはありません。このあたりが、看護職と介護職の領域の違いになっています。しかし、介護の技術の多くは、いまのところ看護の中にあります。障害者に対する介護の独自性が新しく創出されるのはこれからといえます。

ご高齢の方が増えてきた現在、介護の求人はたくさんあります。人から直接「ありがとう」と言われるやりがいのある仕事です。